巣ごもり中に効く!「敬語」の力


こんにちは!

話し方プロデューサー、神原智己です。

コロナ感染の影響で行動が制限されています。

あなたは日々、健全に過ごせていますか?

「不要不急の外出を自粛しましょう。」

公的機関からの要請を受けて、

「巣ごもり」状態となった結果、社会問題になっている「DV」。

子供が保護されたり、DV離婚の記事が目につくようになりました。

「あぁ、やっぱりな」。

悲しい気持ちと同時に、妙に納得してしまうところも

あるのではないでしょうか。

(もちろん、事件を肯定するという意味ではなく、

予想される事態、という意味)

DVなど、深刻な状況ではないにしても、

あなた自身、巣ごもり生活に入り、家族間で、売り言葉に買い言葉。

ケンカになって、居心地の悪い「巣」になっては、いませんか?

まずこれは、至極当然の事であって、

このような状況になってしまう事自体に落ち込む必要はありません。

「巣ごもり」生活によって、普段、気になっていた相手のマイナス面と

頻繁に向き合うようになるわけですから、

小言や文句も言いたくなって当然なんです。

ですから、あなたを含め、「巣ごもり」メンバーを責めるのはやめましょう。

大切なのは、

どうやって、ケンカになる原因、コミュニケーショントラブルを

引き起こさないようにするか。

その「工夫」の仕方なんです。

解決策は、ズバリこれです。

●〇────────────

「敬語」を使って話すこと。

───────────●〇

・「冷蔵庫から牛乳とって。」ではなく、

「冷蔵庫から牛乳とってもらえますか?」

・「部屋、汚いなぁ。」ではなく

「部屋、汚いですよね。」💧

こんな風に言い換えてみるんです。

長年家族に敬語を使う習慣のない人なら、

とても照れくさくて言えない、そんな感覚があるかもしれません。

そこをなんとか、頑張って言ってみるんです。

確かに、今まで敬語なんて使われたことのない相手は、びっくりするでしょう。

でも、不快な気持ちにはならないはずです。

うまくすると、急にあらたまった、あなたの口調に

「おもしろい!」「ウケる」

と笑ってくれるかもしれません。

そこから「巣ごもり敬語」が流行ったら、新鮮な空気が流れ、

息詰まり感もなくなるかもしれません。

さて。

そもそも敬語とはどんな意味があるのでしょう。

「話し手または書き手が相手や話題の人物に対して敬意を表す言語表現。」

です(デジタル大辞泉:小学館より)。

とはいえ、家族など近すぎる関係の相手に敬語を使っても、

相手は「敬意を示された」と受け取れないのが、現実ですよね。

その代わり、必ず相手に伝わるのは、

●〇────────────

「距離感」

───────────●〇

なんです。

巣ごもり中は、相手(の存在、心)が接近しすぎて、

お互い傷つけあってしまう状況に

なりやすいですよね。

そんな時「敬語」を使うことによって、

相手と程よい「距離感」を保つことができる。

だから、スムーズにコミュニケーションをとりやすくなるのです。

私の場合、家族間で、敬語を使う瞬間を心得ていまして。(笑)

ちょっと空気が怪しくなってきたな、と感じたら、即「敬語」出動!

これが難なくできるようになってから、平和な時間が驚くほど増えました。

ところで、

昔から、あやとり遊びってありますよね。

二人が向かい合って、手指でコミュニケーションをとりながら、

形をつくりあげていく・・・

その向かい合っている二人の距離も、近すぎていては、

手が思うように動きません。

お互い、同じゴールを思い描いているのに、

腕や指がギクシャクして、糸がたるみ、形がつくれない。

逆に、糸がピンと張るちょうどよい距離をつくると、

共同作業がスムーズに進み、

きれいな形ができあがるわけです。

快適な人間関係も、これまた同じ。

あやとりに例えられるような、絶妙な距離感があってこそ、

うまくいくのです。

今はコロナ問題で、まだ出口のみえない「巣ごもり」待機中です。

心も健康でいられるよう、ぜひ、敬語を取り入れながら、

家族とコミュニケーションとってみることをおすすめします。

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