こんにちは。神原 智己です。^^
「耳で聞く、口で喋る」は、日常的に行っているコミュニケーションです。
今回は、「顔で聴く、顔で喋る」に、迫ります。^_^
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相手の話を聴く時、あなたは何に意識を集中させますか?
話の内容ではないでしょうか?
では、その時の、ご自身の「顔」、どんな表情か、考えてみていただけますか?
・・・と言われても。
自分の表情、映像が思い浮かぶ方は、ほとんどいないと思います。
そして、ホームビデオなど、偶然写っていた自分の表情に、「愕然」とした経験をお持ちではないでしょうか。
楽しいひとときだった、小旅行。素晴らしい海辺の景色。 感動していたはずなのに、
思った以上に、ぼうっとした佇まい。
あるあるです。^_^
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ホームビデオでみる無防備な自分の様子からでは、実際の「楽しさ」が伝わりにくいのと同じように、
あなたが会話をしている時。
相手の話を聴いて、楽しんでいる、
その楽しさは、話し手には、案外伝わっていないという事は、よくある事です。
相手の目を見るアイコンタクト、あいづちは、「聴いてくれているな、興味持ってくれている。」感を伝えてくれるスキルです。
でも、「楽しい感情」を伝えるには、「楽しそうな笑顔」が、必ず必要です。
逆に、話し手が、「悲しかった話をしている時、その気持ち、同じようにわかるよ」
と伝えるためには、「悲しそうな表情」が、やはり必要です。
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これは、会話をする上で、
とても重要な要素となります。
例えば、
「表情」→「笑顔」を意識して聞くと、話し手は「自分の話を喜んで聴いてくれている!」
確信して嬉しくなります。
そして、もっと楽しんでもらおうと(無意識に!)、話す内容自体、さらに楽しく充実したものへと上質に変化し、
それを受けとる聴き手の笑顔との相乗効果により、
どんどん会話が弾んでいきます。
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ですから、たったひとネタでも、「聴き手」の笑顔次第で、2倍、3倍・・・と長い時間、会話を盛り上げることができるというわけです。
プロの喋り手やタレントの方々は、必ず実践しています。
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一方、「顔でしゃべる」というのも、あるんです。笑
私の「話し方教室」で実践していただきました。
題材は、チーズフォンデュのCM原稿。
まじめな表情で「とろ〜り溶けたチーズが、なんとも言えない美味しさ」というより、
ほぼ笑っているような華やかな笑顔で
読んだ方が、チーズのトロトロ感が伝わり、とても美味しそうに聴こえます。
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札幌テレビ局 のアナウンサー時代、
CMがとにかく、素晴らしい!と評判の、先輩アナウンサーがいらっしゃいました。
新入社員の私に、ディレクターさんが「Kさんの
CM原稿の収録現場を」「見てこい。」と言った理由は……
音だけの世界であるラジオCMにも関わらず 、聴いて、勉強するだけでは足りません。先輩のCM読みを、その時の表情を観察し、表情豊かに読む事によって音声的な表現力をつけなさい、という事だったんですね。
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喋りに自信がない、という方は、
話す内容の喜怒哀楽を考え 、話す時の
表情を、はっきり表現してみて下さい。
少しの気合で、大げさにやってみる事がポイントです。
やりすぎだと思うくらいで、ようやく聴き手に伝わります。
話す内容がたとえ、平凡だったとしても、あなたの
気持ちが聴き手に伝わり、
聴き手の方が、話を広げてくれるという事まで
期待できます。
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男女の違いで言いますと、
一般的に女性同士の会話が長いのは、こういった
顔の表情が、男性に比べて豊かな場合が
多いから、という事も要因の一つです。
逆に、男性同士の会話は、表情の変化に乏しい傾向があるので、ひとネタが、短命に終わりやすい。
結果、沈黙の時間も多くなってしまうのです。
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会話は、ネタの数が少なくても、大丈夫です。
「顔で聴く」、「顔で喋る」。
この事を意識してみて下さい。
「会話で、時間を埋めなきゃ!」→
「あっという間に時間が経ったなぁ! 」
こんな嬉しい変化を実感できるはずです。