こんにちは。神原智己です。 ^_^
私は声優・俳優を目指す専門学校で教える仕事も
しています。
ナレーションスキルを、みっちり、しっかりやっているんですね。
そんな中、先日、若き生徒さんに質問されました。
「〝自分の本当の心で、原稿を読む〝って
どうやればいいんですか? 」
原稿を読むスキルに、長けた 生徒さんのお悩みです。
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声優を目指す生徒さんは、誰か(キャラクター)になりきってセリフを言うのが 大好き 。
〝自分〝ではない、〝誰か〝を 演じているような会話をする事も多いのでしょう。
「こういうシチュエーションなら、喜怒哀楽の、怒を、こんな風に表現すべきかな。」という具合に。
すると、だんだん、生身の自分自身から湧きおこる、素直な感情、その感覚があやふやになってくる事も起こりえます。
と同時に、常に「見られたい自分」でいようと、
言葉も、動作も「演じられた表現」になってきてしまうリスクがあるんです。
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なぜ、リスクなの?
「演じられた表現」 で言葉使い、動作をしていると、相手と信頼関係を築くのが困難になってしまう可能性がある事を心配しているからです。
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ここで、広く
一般的な大人に当てはめて考えてみますね。
人間関係を円滑にしよう!と、願う人が増えてきたのは、素晴らしい事です。
コミュニケーションスキルに 関する本も、世の中にたくさん 出回るようになりました。
それらのスキル自体、優れているのでしょう。
ただ、使うあなたにとって、
スキルは、あくまで道具なのであって、
スキルを使いこなす事が目的・ゴールになってしまっては いけないのです。
1番優先すべきは、自分自身の心。
その、 言葉になっていない心の声を、相手に受け取ってもらう為に、スキルがある事を
常に意識して頂きたいのです。
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あなたは、たくさんのコミュニケーションスキルを駆使し、たくさんの知り合いができたとします。
そこから一歩踏み込んだ関係になっていく時
「この人、話しやすくて親しみやすいけれど、本当は、どんな人なんだろう。謎だなぁ。」
そう思われてしまっては、なんだか虚しいですよね。
まるで、「健康になろうとして、頑張っていたら
病気になってしまった」的なおかしな結果になりかねません。
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自分自身の価値観、考え方、癖、センス…そういうオリジナルの個性を大切にする。
その上で、積極的にコミュニケーションスキルを
磨く事が大切です。
そこをしっかり押さえていれば、
自分自身と、スキルが 剥離する事がありません。
対人関係コミュニケーションは、
本当の自分を理解し、受け入れてもらえる、
そんな信頼関係に満ちた関係を作っていく事が、目的・ゴールと捉え、お話させて頂いています。
え?本当の自分に、自信がない?
大丈夫です。信頼関係を作っていく過程で
自分自身も豊かになっていくからです。
「魅力的なのは、あなたそのもの。心。」です。(^_^)
春の妖精〜たくわえし力
photo/ Machiko Yamauchi
椿屋珈琲 新宿店
すりガラスが、涼やか✨
暑くなってきた東京、ホット→アイスコーヒーに変わる季節ですね。